弊社は京都の旅行会社ですので、外国人観光客の方々の対応もさせていただきますし、幸い皆さま喜んでいただいております。
しかしながら、京都では時々、外国人観光客の方の問題、特に迷惑行為に関して耳にすることもあります。
そんな時にいつも思うのが、
- 私たちも海外旅行に行けば外国人
- 他国と日本の文化の違いを今一度理解したい
- あかんもんは「あかん」
- マナー良く楽しむことがお互いにとって良い
など「両側の立場になって考える必要がある」ということです。
そんなことを踏まえつつ、台湾で「私たち外国人」にとって実際に役立つ情報を共有したいと思います。
台湾の公共交通機関を利用する時
台湾は非常にコンパクトな国ですが、
- 歴史的な建物
- 街の活気と親切な地元の方々
- 日本人の口に合う美味しい食事
- 夜の楽しみ(夜市やマッサージ等)
- 高山や渓谷、海、川など自然も豊富
- ユニークな文化(犬がバイクに乗っている等)
など、魅力満載で一度行くと虜になる方が多いのも大変うなづける場所です。
私も大好きです。
せっかく旅行に行くので、そんな魅力をできる限りたくさん味わいたい。
そうなると、台湾の中でも毎日移動をすると思います。
- タクシー
- MRT(地下鉄)
- 高鐵(新幹線)
- 台鉄(在来線)
- バス
などを利用することになると思うのですが、
実は上記の順番は、難易度が低い(と私が思う)方から書いてみました。
では次に一つずつ見てみます。
タクシー
まずタクシーは、行先が決まっていれば、その場所を紙に書いておくか、携帯でMAP表示をし、運転手さんに見せればいいですよね。
便利で快適で、距離や回数にもよりますが、そこまで高額ではないですし、基本的に安全です。
また、Uverを使い慣れている人であれば、それも一つの選択肢です。
価格や利便性は軍配が上がると思いますが、サービスや安全性はばらつきがあるのも事実なので、そこはご自身の選択です。
MRT(地下鉄)
こちらは、台湾政府もおすすめ、私もおすすめです(笑)。
あまりにも多いバイクや車の交通量を少しでも軽減できるよう、政府はMRTをとても安価で利用できるようにしています。
しかし、日本でも車やバイクに乗る人はわかると思うのですが、歩くことが面倒であったり、わざわざ駅に降りていくのが面倒であったり、
少しの距離でさえ面倒に感じてしまうという人の心理(慣れ)は恐ろしいですよね(笑)。
台湾のMRTは駅も車両もきれいで、乗り方(チケットの買い方)も非常に簡単です。
日本の地下鉄とほとんど同じなので理解しやすいですし、快適です。
ただし、日本と違うルールが存在します。
それは、「飲食禁止」ということです。
駅でも車両内でもダメです。
水もガムや飴もダメです。
私は恥ずかしながら、最初知らなくてタピオカを飲んでいたら地元の方に注意されました。
しかも、次に行ったときに飲み物は飲まず、ガムを食べようとしたらまた地元の方に「No」と教えてもらいました。
これは失敗経験者として書いています。
MRTは便利で快適だから是非ともご活用ください!
そして!飲食は禁止です!!
高鉄(新幹線)
高鐵(ガオティェ)は、高速鉄道を略した言い方で「新幹線」です。
こちらも、駅も車両も日本とほぼ同じで、便利で快適です。
飲食も可能ですよ!
駅でお弁当を購入して食べたり、日本ではなくなった車内販売のカートも来てくれます。
台湾を縦断している為、台北も台南や高雄も一度の旅行で楽しみたい方は、是非ご利用ください。
KKdayなどで、外国人割引の前売りチケットを購入することもできますので、予定が決まっている方はネットで先に予約し、駅のカウンターで受け取ることも可能です。
台鉄(在来線)
台湾鉄道、略して台鉄です。
こちらも日本の電車とほぼ同じで、もちろん新幹線よりは時間がかかりますが、料金もその分お得です。
場所によっては景色も楽しめますし、時間がある方はゆっくり鉄道旅というのも素敵だと思います。
私も何度か乗って高雄から花蓮に遊びに行ったりしました。
また、友人は北から南へ台鉄で子連れ家族旅行をしていました。
しっかり調べて席が確保できれば快適です。
バス
こちらは、何点か注意点があります。
- まず、停留所が少しわかりにくい
- よっぽど語学が堪能でない限り運転手さんに質問したりするのは難しい
- 支払い方法
停留所は電車のように駅名が単純な地名ではないですよね。
日本でもそうですが、「東京」「京都」「四条河原町」もありますが、「〇〇病院前」「〇〇別れ」的なローカルなバス停が多いので、その辺に詳しくないと微妙に迷ったり間違えてしまう可能性があります。
また、運転手さんや地元の利用者さんは、もちろん現地の方ですし、「あれ?小銭がないしカードもない」となった時に、
「ここで降りたいです」「支払いはどうすればいいですか?」と時間の制約がある運転手さんに聞くのは難しいですし、電車のように「とりあえず降りてから駅員さんに聞こう」ができません。
「乗るバスを間違えたかな?」と思ったとしても、電車に比べて降りる難易度は上がりますし、コミュニケーションもレベルが数段上がります。
何故このようなことを書いているかと言うと、実は実例があります。
- ある日本人の観光客のご婦人がバスに乗ってきた
- 支払方法を調べておらず、降りる段になって慌て始めた
- 中国語も英語もできず、パニック状態で日本語で「降りたい」「小銭ない」と繰り返す
- 運転士さんもお客さんも助けようとしたが段々イライラし始める
- そのお客様が怒って降りようとした
- たまたま乗っていた在台の日本人が何とか助けに入る
- なんとその在台日本人が個人の小銭で支払ってあげた
- ご婦人は不満をこぼしながら降りて行った・・・
と、少し記憶違いもあるかもしれませんが、こんな感じでした。
このケースは「そんな人なかなかおらんやろ」「それはその人があかん」となるのですが、やはり実際に起きているのですよね、これが。
ですので、
- 事前に調べる
- カードや小銭を用意しておく
- 簡単な現地語を覚えるかアプリの翻訳機能を使う
というのはもちろんなのですが、やはり難易度的に路線バスの利用、は慣れている人以外は難しいと思った方が良いと私は思います。
そして、乗るのであれば、しっかり停留所名も行先も値段や支払いのタイミングと方法も事前に調べ、現地の方に迷惑をかけないようにしたいものです。
台湾の社寺仏閣で観光客として気を付けること
台湾のお寺は非常に鮮やかな色彩と装飾で、惹きつけられるものがありますよね。
台北の龍山寺は日本人観光客にもとても有名ではないでしょうか?
1738年創建の重要文化財で、様々な神様が祀られています。
もちろん私も行きました!
お参りをして、占いをして、というテレビでもよく取り上げられている流れを一通りさせていただきました。
もちろん地元の方もお参りにたくさんいらっしゃいます。
では龍山寺(ほかの場所もですが)についていくつか観光客・外国人としての注意事項をご紹介します。
日本とは違う台湾のお参りのマナー
お参りのルールですが、これは日本と違います。
台湾も非常に信心深い人が多いですので、「郷に入れば郷に従え」で、しっかり台湾のルールを守ってお参りしましょう。
- 入る場所(入口は決まっています)
- 入り方
- お参りの順番
「入口」は、左右に小さな門があるのですが、右から入って左から出ます。
残念ながらここでも実は、一部の日本人観光客の方の迷惑行為が実際に報告されています。
- 参拝客が多く混雑していた
- 右側の門に並ぶ人が多く待ち時間が発生
- 「左側の門がすいてる!」と日本人数名が左へ
- 地元の方が親切心で「ここは出口だから右から入るのよ」と教えてくれる
- しかし言葉がわからず、日本人観光客が怒ってそのまま左側(出口)から入場
こんな流れです。
台湾の人たちの喋り方は、日本人に比べると早口に感じたり、声が大きく感じるかもしれません。
ですので、「教えてくれている」場合でも、「怒られている」と感じたのかもしれません。
ですが、マナーを守ってお参りすることは台湾に限らず、どこに行っても当たり前のことです。
「何でも事前に知っていなくてはいけない」とは言わないですし、実際に私も事前に調べずに失敗したことも多々あります。
ですので、事前に調べるのがベストですが、
- 滞在先での現地の方の様子をよく観察してみたり
- わからない場合は翻訳機を使って質問してみたり
- 案内板を読んでみたり
ローカルのルールを「知る努力」と「合わせる努力」はしていきたいですよね。
治安が良い台湾でも要注意なこと
観光名所にはありがちなのかもしれませんが、いくら台湾でも、いくら寺でも、残念ながら犯罪も起きます。
日本人観光客の被害も報告されているのが、
- スリ
- 置き引き
などです。
案内板を見ている時や、ちょっと横に荷物を置いた瞬間などに静かに忍び寄ってくるので、気を抜かないよう留意してください。
私が行った時も、駅の周辺やお寺の周辺で、少し危険な雰囲気を感じた瞬間がありました。
できるだけダラダラ歩かず、キョロキョロしすぎず、カバンにしっかり手を当てて早歩きをしたのを覚えています。
混雑するエリアは、観光客だけとは限りません。
そのどさくさに紛れて怪しい人がすぐ近くにいる可能性もあります。
台湾がどんなに
- 治安が良い
- 親日国
- お寺が多い
- 地元の方もお参りしている
などであっても、少しの警戒心は持っておきたいところです。
安全で楽しい台湾旅行にするために、気を付ける部分は気を付け、しっかり堪能しましょう。
日本から持っていくと便利なもの
これは日本でも浸透してきているものですが、台湾はエコ意識が高い人が多く、エコバッグやMyボトル(水筒、タンブラー)を持っている人が多いです。
また、My箸やMyスプーン、Myストロー(さすがタピオカ国の台湾)を持っている人もいます。
ここで私が皆様に是非おすすめしたいのが、Myボトルです。
リュックのサイドに魔法瓶やタンブラーを携帯しておくと本当に便利です。
なぜなら台湾では、駅や公共の場所に「飲水器」があるからです!
しかも、冷水だけではなく、温水や熱湯も選べるマシーンも多く、私はいつもMyボトルにお湯を補給して飲んでいます。
こんな感じで、空港にも駅にも設置されています。
- Myボトルを持ち歩き
- プラスチックの購入を減らし
- 節約にもなる!
という最高のシステムだと思いませんか?
日本にもあると嬉しいですよね。
また、もし日本から持ってこれなくても、台湾土産として初日にタンブラーを購入して旅行中に使うというのもナイスだと思います!
飲水器を見つけたらお湯で少しゆすいで、また新しいものを補給すれば衛生的にも大丈夫だと思います。
台湾旅行の際に、こういった日常のエコも楽しんでみてくださいね。
まとめ
台湾は人も食事も街もとにかく活気があって楽しい気分になります。
しかも交通アクセスがよく、様々な場所に動き回れるアクティブな旅ができます。
だからこそ、
- 公共交通機関
- お寺やその他観光スポットでのマナー
- 持っていくと便利なもの
など、下調べ&準備をしながら、本番の旅行を目いっぱい楽しんでくださいね!
私たちがインバウンドのお客様を見た時に感じることは、私たちが旅行者となって他国に行った時も同じです。
「日本人の観光客はマナーが良いなぁ」「この国に対するリスペクトを感じるなぁ」と思ってもらえたら嬉しいですよね!
弊社では、台湾への団体旅行・社員旅行なども承っております。
- 社員旅行で台湾に行ってみたい!
- 初めての台湾だからちょっと不安
- 団体旅行のコース設定や宿泊について知りたい
などなど、台湾への団体旅行・グループ旅行について何でもお気軽にお問い合わせくださいね。