高雄市内でオススメの観光地7選

台湾といえば台北に行かれる方が一番多いと思いますが、南部の高雄は気候も食事も雰囲気も台北と異なり、陽気でサービス精神旺盛且つ商売上手な、例えるなら「東京」と「大阪」」のような違いがあり、面白い場所なのでぜひ一度行ってみていただきたい場所です。

二回目以降の台湾なら、直行便もある高雄は非常に行きやすくおすすめです。
食事もおいしく、やはり活気があり、また比較的台北よりも物価が低いので、宿泊料金も違ってきます。

その中でも代表的な観光地を上げてみました。

蓮池潭(れんちたん)・龍虎塔

高雄を代表する観光名所としてまずご紹介したいのが「蓮池潭(れんちたん)」と、その象徴とも言える「龍虎塔(りゅうことう)」です。
高雄市左營区に位置する蓮池潭は、古くから信仰と自然が融合した場所として地元の人々に親しまれてきました。
広大な池を中心に、数々の寺院や塔が並ぶ風景はまさにフォトジェニック。
団体旅行で訪れる際には、台湾らしいスピリチュアルな雰囲気と文化的体験を一度に味わえる絶好のスポットです。

龍虎塔は1976年に建てられた2つの七重の塔で、その名の通り「龍」と「虎」の巨大な彫像が入口に鎮座しています。
ここでの面白い風習として知られているのが、「龍の口から入り、虎の口から出る」という参拝方法。
この順路には「災いを逃れ、福を呼び込む」という意味があり、多くの参拝客がこのルートを辿ります。
塔内には仏教・道教にまつわる壁画や彫刻があり、登塔すれば蓮池潭と周囲の寺院を見渡す絶景が広がります。

蓮池潭周辺には、「春秋閣」「五里亭」「孔子廟」なども点在し、グループで散策するのにちょうどよいルートが形成されています。
龍虎塔から徒歩圏内のこれらのスポットでは、それぞれ異なる神話や信仰に基づいた建築が楽しめるため、台湾の宗教文化に触れる学びの旅にもなります。

また、観光バスでのアクセスがしやすく、敷地も広いため、団体での行動にも適しています。
写真映えするスポットが多く、旅の記念写真にもぴったり。
台湾ならではのカラフルで緻密な建築美、文化と信仰の融合、そして池を吹き抜ける心地よい風とともに、非日常の世界を楽しめることでしょう。

日本語ガイドを手配すれば、それぞれの建物の背景や信仰の意味についても理解が深まり、観光が一層充実します。
高雄を訪れるなら、まずはここを押さえておきたい定番中の定番スポットです。

 

高雄港

世界四大博物館の1つでもあり、世界一の中国美術工芸コレクションを持つとされています。
中国の歴代皇帝が収集した文物を所蔵する博物館で、
その貴重なコレクションは北京の故宮博物院をしのぐともいわれています。
常設展示室は時代によって分けられていて、
広い館内には6000~8000点が常時展示されていて、とても1日では回り切れません。

本当に貴重なものが色々とありますが、私たちに親しみがあるのは
「翆玉白菜」(微妙な色合いの半翆半白の輝玉を活かした細工でキリギリスまで掘られている様子は一見の価値あり)、
「肉形石」(色艶、脂身の部分などまさに豚の角煮そのものに加工された石彫りで、表面には脂肪が煮えているような1つ1つの毛穴まで見え見て取れます)。
時間があれば至善園という博物院の南東に広がる庭園へ。
こちらは宗、明時代の名園の特徴を取り入れた中国風庭園で敷地面積は約7000坪あります。
ミュージアムショップには所蔵品のレプリカやデザイン性の高い雑貨などお土産が多数あります。

団体旅行の場合、日本語のガイドを付けてイヤホンで聞きながらポイントだけを1時間ほどで回り、
あと1時間~2時間程度を自由に好きなエリアを回ることが多いです。

美麗島駅

広大な面積を誇る中正公園(芸文公園)内にあり、高さ約70mの青い八角形瓦屋根が目立ちます。
1975年4月5日に亡くなった蒋介石に対する哀悼の意を込めて1980年に建てられた建物です。「中正」とは中華民国初代総統であった「蒋介石」のことです。
蒋介石の大きな席座像や運が良ければ衛兵交代式も見ることができます。蒋介石が利用していたキャデラック他遺品もいろいろと見ることができます。
台北へ来たらまず一度は訪れたい観光名所です。

観光客だけでなく、多くの地元民の憩いの場として親しまれている台北のシンボルともいえる場所です。

六合観光夜市(ろくごうかんこうよいち)

中国の装飾が所狭しと施された台北最古のお寺です。連日多くの方が訪れるお寺で観光名所としても外すことのできないところになります。

門から北へ、前殿、本尊の観音菩薩が座する本殿、媽祖や関帝など道教の神々が祀られた後殿、その左右に鐘楼と鼓楼があり、それらが回廊で繋がっています。
その華麗な建築はその後の台湾各地の寺廟建築に大きな影響を与えたといわれています。

 

駁二芸術特区(ばくにげいじゅつとっく)

アートと歴史、若者文化が融合する高雄の新名所「駁二芸術特区(ばくにげいじゅつとっく)」は、団体旅行でも楽しめるユニークな観光スポットです。
元々は港町・高雄の物流を支えた倉庫街だった場所を、再開発によって文化創造ゾーンへと進化させたこのエリアは、今や台湾国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光地です。

駁二(Pier-2)は、古い倉庫建築をそのまま活用し、ギャラリー・カフェ・ショップ・展示スペース・イベント会場などとして再利用しています。
そのため、どこかノスタルジックでありながらも、現代的でアートフルな雰囲気が漂い、写真映えスポットの宝庫となっています。
特に団体旅行では、自由時間中にグループで散策しながら思い思いのアート作品と触れ合う時間が設けられ、年代を問わず楽しめます。

エリア内には、巨大なオブジェやウォールアート、インタラクティブな展示も点在しており、「見る」だけでなく「体験する」楽しさがあります。
アート好きの方はもちろん、普段はあまり芸術に触れる機会がない方にも新鮮な刺激を与えてくれることでしょう。

また、駁二芸術特区の魅力はアートだけにとどまりません。
グルメやショッピングも充実しており、地元高雄産のクラフト雑貨やデザインアイテム、オーガニック系のお菓子やお茶など、台湾らしいお土産を見つけることができます。
おしゃれなカフェも多く、団体であっても複数グループに分かれて気軽に立ち寄れる環境が整っています。

さらに、敷地内には小型トラム「哈瑪星(ハーマーシン)ライトレール」も走っており、港町らしい風情を味わいながらのんびりと移動が可能。駁二とその周辺を結ぶ移動手段としても活用できます。

高雄という都市が持つ「港」「工業」「文化」の顔を一度に感じられる場所として、団体旅行に組み込むことで旅の印象がより豊かになること間違いなし。
歴史遺産を活かしながらも、若いエネルギーに満ちたこの芸術特区で、感性が刺激される時間をお楽しみください。

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