台湾入国の際に必要なこと入国カードがオンラインに!2025年~幹事様必見

今回は「入国手続き」に絞って、2025年7月現在の最新情報を徹底的に解説いたします。

特に、2025年から大きく変わる「入国カードのオンライン化」。
これをマスターすることが、スムーズで快適な旅の第一歩です。
この記事さえ読んでおけば、台湾の玄関口で慌てることはありません。
参加者の皆様から「さすが幹事さん!」と頼りにされること間違いなし。
さあ、一緒に最新の台湾入国を学び、最高の旅をスタートさせましょう!

【最重要】2025年10月1日から!台湾入国は「完全オンライン化」の時代へ

まず、幹事様が一番に知っておくべき最大の変更点です。
これまで台湾入国時に機内で配布され、手書きで記入していた紙の「入国カード(入國登記表)」が、2025年10月1日をもって完全に廃止されます。

現状は、これから説明するオンラインでも、飛行機の中で配られる紙の入国カードでもどちらも対応されてます。

しかし、2025年10月1日以降、台湾に入国するすべての外国人旅行者は、事前にオンラインで入国カードを申請・登録することが「義務」となります。

「え、全員分やらないといけないの?面倒だな…」と思われた幹事様、ご安心ください。
この変更は、私たち旅行者にとって多くのメリットをもたらします。

  • 時間の節約: 機内でボールペンを探したり、揺れる機内で細かい文字を書いたりする手間がなくなります。
    到着後は、まっすぐ入国審査に進めます。
  • 記入ミスの防止: 事前にPCやスマートフォンで落ち着いて入力できるため、書き間違いや記入漏れを防げます。
  • 入国審査の迅速化: 事前登録されたデータとパスポートを照合するため、審査官とのやり取りが非常にスムーズになります。
    まさに「スマートな入国」が実現するのです。

この「オンライン入国カード」をいかにスムーズに準備するかが、幹事様の腕の見せ所となります。

台湾入国手続きの全体像:これだけは押さえよう!

オンライン入国カードの話の前に、まずは台湾入国に必要なものを確認しましょう。基本は以下の3点です。

  1. パスポート(旅券)
    • 【超重要】残存有効期間が、台湾に入国する日(到着日)から数えて6ヶ月以上あることが必須です。
      これは団体旅行で最もトラブルになりやすい点です。
      幹事様は参加者リストを作成する際、パスポート情報の回収と同時に、必ずこの有効期間を全員分チェックし、期限が迫っている方には更新を促してください。(又は、弊社でチェックさせて頂きます)
      1日でも足りないと入国は許可されません。
  2. 往復航空券(または第三国へ出国する航空券)
    • 不法滞在を防ぐため、「必ず台湾から出国します」という証明として、帰りの航空券(eチケットお客様控えなど)の提示を求められる場合があります。
      すぐに見せられるよう、印刷しておくか、スマートフォンに保存しておきましょう。
  3. オンライン入国カード(事前登録が必須)
    • 後ほど詳しく解説する、今回の最重要項目です。

「ビザ(査証)は必要?」 日本のパスポートを所持している場合、観光目的で90日以内の滞在であれば、ビザは免除されます。
一般的な団体旅行であれば、ビザの心配は不要です。

「税関申告書は?」 高価な品物やタバコ、お酒などを規定量以上持ち込む場合を除き、一般的な旅行者には「税関申告書」の提出は不要です。
申告物がない旅行者は、空港で緑のランプが灯る「Nothing to Declare(申告なし)」と書かれたカウンターへ進めばOKです。

「オンライン入国カード」徹底攻略ガイド(幹事様向け)

それでは、いよいよ本題のオンライン入国カードの申請方法です。
団体旅行を想定し、「個人で申請してもらう場合」と「幹事が一括で申請する場合」の両方を解説します。

申請タイミングの重要ルール:「到着予定日の3日前から」

まず絶対に覚えていただきたいのが、申請可能な期間です。
オンライン入国カードは、台湾に到着する予定日を含めて3日前からしか申請できません。

  • (例)7月28日に台湾の空港に到着する場合
    • 申請可能な期間:7月26日、7月27日、7月28日
    • 7月25日以前に申請しようとしても、システムが受け付けません。

出発1週間前に慌ててやろうとしても出来ませんので、参加者の皆様には「旅行の直前にやりましょう」とアナウンスするのが親切です。

申請方法【個人で各自申請してもらう場合】

参加者各自で手続きを進めてもらう場合の、分かりやすい手順と注意点です。
幹事様は、この内容をコピーしてマニュアルとして配布すると良いでしょう。

【ステップ1】公式サイトにアクセス

台湾内政部移民署の公式申請サイトにアクセスします。

URL: https://twac.immigration.gov.tw/

サイトは多言語に対応しています。もし英語や中国語で表示されたら、画面右上で「日本語」を選択してください。

「入国カードを登録」をクリックすると、登録するときの注意点が出てきます。

画面下に「START」とありますので、そちらから始めます。

【ステップ2】メール認証

申請を始めるにあたり、まずメールアドレスの認証が必要です。

  1. メールアドレスを入力し、「確認コードを送信」ボタンを押します。
  2. すぐに、入力したアドレスに6桁の「認証コード」が記載されたメールが届きます。
  3. 元の画面に戻り、その6桁のコードを入力して認証を完了させます。

【ステップ3】旅行者情報の入力

パスポートのアップロード画面が表示されるので、パスポートの顔写真のあるページを撮影した写真をアップロードします。
撮影する際には、画面に表示されている赤色の枠にすべての文字が収まっているかどうかを確認しましょう。
また、すべての文字がはっきり写っているかどうか、光の反射や指で文字などを隠してしまっていてもいけません。

必ずしもパスポートの写真をアップロードしなければならないということではありません
アップロードできれば、名前情報などパスポートの情報を自動に入力してくれて、便利ということです。

パスポートを見ながら、正確に入力しましょう。
すべて英語(大文字のローマ字)で入力するのが基本です。

  • 氏名(英語): TAO, TARO のように「姓, 名」の順で入力します。パスポートの記載通りに正確に。
  • パスポート番号、有効期限、国籍、生年月日、性別: パスポート記載の通りに入力します。
  • 搭乗便名: 航空券(eチケット)に記載されている便名を入力します。(例:JL801BR189など)
  • 入国日・出国予定日: 台湾への到着日と、台湾から出発する日をカレンダーから選択します。
  • 職業: 選択肢から選びます。(例:Office Worker/Clerk, Studentなど)
  • ビザの種類: 「無査証(Visa-Exempt)」を選択します。
  • 居住国・都市: JAPAN, TOKYO のように入力します。
  • 台湾での滞在先(重要): 宿泊するホテル名を選択または入力します。複数のホテルに泊まる場合は、最初の夜に宿泊するホテルの情報を入力してください。幹事様は、正確なホテル名を事前に皆様へ共有しておきましょう。
  • 渡航目的: 「観光(Sightseeing)」を選択します。

職業が中国語と英語しかないので分かりにくいです。
下記に日本語でも書いておきます。
太字の方が多いのではないでしょうか?

會計員(ACCOUNTANT/CPA)→会計士/公認会計士
演藝人員(ACTOR/ENTERTAINER)→芸能関係者(俳優/芸能人など)
軍人(ARMY/NAVY)→軍人/自衛官
藝術家(ARTIST)→芸術家
銀行員(BANKER)→銀行員
商/執行長/總裁(BUSINESS/DIRECTOP/CEO)→経営者/代表取締役/CEO
監護工(CARETAKER)→介護人/世話人
職員(CLERK/EMPLOYEE/STAFF)→職員/従業員
顧問(CONSULTANT)→顧問/コンサルタント
船員/空服員(CREW/SEAMAN)→乗組員/客室乗務員
外交人員(DIPLOMAT)→外交官
潛水夫(DIVER)→ダイバー/潜水士
醫生(DOCTOR/DENTIST)→医師/歯科医師
工程師/建築師(ENGINEER/ARCHITECH)→技術者/建築士
農(FARMER/AGRICULTURE)→農業従事者/農家
漁民(FISHERMAN)→漁師
公務員(GOVERNMENT OFFICER)→公務員
家庭幫傭(DOMESTIC WORKER/HOUSEHOLD WORKER)→家政婦/住み込みヘルパー
家庭照顧者(HOMEMAKER)→専業主婦/主夫
資訊人員(IT)→IT技術者/システムエンジニア
記者(JOURNALIST/REPORTER)→記者/ジャーナリスト
船員(外籍移工)(SEAFARER)→外国人船員
律師(LAWYER/ATTORNEY/COUNSEL)→弁護士
技工(MECHANIC/FACTORY WORKER)→整備士/工場作業員
製造業技工(MANUFACTURE WORKER)→製造業従事者
音樂家(MUSICIAN)→音楽家
護士/看護婦(NURSE)→看護師
飛行員(PILOT)→パイロット
傳教士(PRIEST)→宣教師/牧師
教授/大學講師(PROFESSOR/LECTURER/INSTRUCTOR)→教授/講師
研究人員(RESEARCHER)→研究者
推銷員(SALESMAN)→営業員/セールスマン
科學家(SCIENTIST)→科学者
秘書(SECRETARY)→秘書
專家(SPECIALIST)→専門家
學生(STUDENT/SCHOLAR/PUPIL)→学生/生徒
教師(TEACHER/EDUCATOR)→教師/教育者
技師(THCHNICIAN)→技術士/技師/専門職(※1)
作家(WRITER)→作家
無業(NONE/BABY/INFANT)→無職/乳児
其他(外籍勞工)(OFW)→外国人労働者
其他(OTHER)→その他

※1 国家試験に合格して資格を取得し、専門的な技術力を有し、関連する工事、企画、設計、研究、分析、試験、監理などの業務に従事する専門職のことを指します。例えば、「一級建築士」などに近い国家資格職のことです。

【ステップ4】内容確認と完了

全ての入力が終わると、確認画面が表示されます。
内容に間違いがないか最終チェックし、送信ボタンを押せば完了です。
「登録が完了しました」という画面が表示されたら、手続きは無事終了です。

【幹事様必見!】団体向け「一括登録」機能が超便利!

参加者が多い場合や、PC操作に不慣れな方が多い団体では、幹事様が代表して一括申請できると非常にスムーズです。
朗報なことに、このオンラインシステムには団体向けの一括登録機能が用意されています。

この機能を使えば、指定されたExcel(エクセル)のテンプレートに参加者全員の情報を入力し、アップロードするだけで、一度に全員分の申請が完了します。

【一括申請の流れ】

  1. オンライン入国カードの公式サイトにアクセスします。
  2. 「団体旅行者向けの一括登録」といった趣旨のメニューを選択します。
    (※サイトのUIにより文言は変わる可能性があります)
  3. 専用のExcelテンプレートをダウンロードします。
  4. テンプレートの指示に従い、参加者全員分の「氏名」「パスポート番号」「生年月日」「便名」「滞在先」などの必要情報を入力していきます。
  5. 入力が完了したExcelファイルをサイトにアップロードし、申請します。

この機能を利用するには、参加者全員の正確なパスポート情報を事前に回収しておくことが絶対条件です。
個人情報の取り扱いには十分注意しながら、リストを作成しましょう。
この一手間をかけることで、出発直前の「申請した?」「やり方が分からない」といった問い合わせの嵐から解放され、幹事様の負担を劇的に軽減できます。

申請後の確認と当日の動き

オンライン申請が完了すると、特に申請番号が発行されたり、QRコードが表示されたりするわけではありません(2025年7月現在)。
データはパスポート番号に紐づけられて台湾の入国管理システムに直接送信されます。

とはいえ、何かあった時のために、「登録が完了しました」という最後の画面をスクリーンショットで保存しておく、または印刷しておくことをお勧めします。

そして台湾の空港に到着し、入国審査のカウンターに進んだら、審査官にパスポートを渡すだけでOKです。
もし何か聞かれたら、自信を持って「Online(オンライン)」と伝えましょう。
中国語なら「線上填寫(シェンシャン ティエンシエ)」です。
これで審査官はシステムを照会し、スムーズに手続きが進みます。

団体旅行を成功に導く!幹事様の「事前準備」チェックリスト

これまでの情報を踏まえ、幹事様が取るべき具体的なアクションを時系列でまとめました。

  • 【出発2~3ヶ月前】参加者情報の完璧なリストアップ
    • 参加者全員に、パスポートの顔写真ページの写真またはコピーを提出してもらいます。
    • 以下の情報を正確にリスト化します。
      1. パスポート記載のローマ字氏名(姓と名の区別を明確に)
      2. パスポート番号
      3. 有効期間満了日(→入国時に6ヶ月以上あるか全員分チェック!)
      4. 性別
      5. 生年月日
      6. 国籍
      7. 出生地 
      8. 現住所
      9. 携帯電話番号
      10. 職業
  • 【出発1~2週間前】入国カード申請のアナウンスとサポート体制の構築
    • オンライン入国カードの申請方法をまとめた簡単なマニュアル(この記事の要約など)を配布します。
    • 「申請は到着日の3日前から」というルールを強調し、具体的な日付(例:「〇月〇日~〇日の間に申請してください」)を伝えます。
    • 一括申請を行う場合はその旨を伝え、情報に間違いがないか最終確認を依頼します。
    • 各自で申請してもらう場合は、「操作が不安な方は〇日までに相談してください」など、フォロー体制を整えておくと親切です。
  • 【出発3日前】申請期間スタートのリマインド
    • グループLINEやメールで「本日から台湾のオンライン入国カードが申請できます!」とリマインダーを送りましょう。
  • 【出発前日】最終確認
    • 「パスポートは持ちましたか?」「オンライン申請は完了しましたか?」という最後の呼びかけで、うっかりミスを防ぎましょう。

「登録を忘れてしまった!」となった場合、台湾に着いてから入国審査に並んでいる間にできなくもないです。
入国審査場に並ぶ場所にオンライン申請のQRコードが掲げられています。
但し、スマホが台湾の通信とつながっていることが必要になります。
また、かなり焦ります。(私自身試した経験があります)

台湾到着!空港での流れをシミュレーション

事前準備が完璧なら、到着後はリラックスして進むだけです。

  1. 飛行機降機 →「入境審査(Immigration)」の案内板に従って進む
  2. 入国審査ブース
    • 「外籍旅客(Foreign Passport)」の列に並びます。
    • 順番が来たら、カウンターでパスポートを提示。「Online」と伝えます。
    • カメラを見て顔写真を撮影し、機械に両手の人差し指を置いて指紋をスキャンします。
    • パスポートに入国スタンプが押されたら完了です。
  3. 手荷物受け取り(Baggage Claim)
    • モニターで便名を確認し、自分の荷物が出てくるターンテーブルへ。
  4. 税関(Customs)
    • 申告するものがなければ「緑色ランプ(Nothing to Declare)」のゲートを通過します。
  5. 到着ロビーへ!
    • お疲れ様でした!無事入国です。到着ロビーでは、両替、SIMカードやポケットWi-Fiの受け取り、市内へ向かう交通カード(悠遊カード/EasyCard)の購入などができます。

よくある質問(Q&A)

入力内容を間違えてしまいました。修正できますか?

ご安心ください。修正機能はありませんが、もう一度、最初から正しい情報で申請をやり直せばOKです。新しいデータが古いデータに上書きされる仕組みになっています。

スマートフォンやパソコンを持っていません。どうすればいいですか?

ご家族や友人に代理で入力してもらうのが一番です。それが難しい場合は、幹事様がサポートしてあげる必要があります。この点からも、団体旅行では幹事様による一括申請が非常に有効です。

団体の一括申請は、幹事がすべて責任を負うのですか?

幹事様はあくまで代表して手続きを行う立場です。入力する情報の元となるパスポート情報は、各参加者に責任をもって正確なものを提出してもらうよう、事前にしっかりアナウンスしておくことが大切です。

申請したことを証明するものは、本当に何もいらないのですか?

はい、原則は不要です。しかし、万が一のシステムトラブルや、審査官に「登録されていない」と言われた場合などを想定し、「申請完了画面」のスクリーンショットをスマホに保存しておくと、より安心して臨めます。

おわりに:準備万端で、最高の台湾旅行へ

幹事の皆様、最後までお読みいただきありがとうございました。
入国手続きのデジタル化は、一見すると「やることが増えた」と感じるかもしれません。
しかし、その本質は「よりスムーズで、より快適な旅への進化」です。

事前にしっかりと準備を整えることで、台湾の空港に降り立った瞬間から、貴重な時間を手続きに費やすことなく、グルメや観光、ショッピングへとスムーズに移行できます。
それこそが、幹事様が参加者全員に贈ることのできる、最初の素晴らしいプレゼントではないでしょうか。

皆様の台湾旅行が、トラブルなく、笑顔あふれる最高の思い出となりますことを、心よりお祈りしております。
どうぞ、お気をつけて、いってらっしゃいませ!

台湾の団体旅行に関することなら、何なりと弊社へお問合せ下さい。

おすすめの記事