
台湾南部の中心都市・高雄市は、美しい港湾と豊かな歴史文化を併せ持つ観光都市です。
近年は国際線の増加や都市開発により、日本からの観光客も増加傾向にあります。
日本人旅行者向けのサービスを提供するホテルも増えており、日本語が通じるスタッフ常駐や日本語案内があるホテルも多く見られます。
目 次
漢来大飯店(グランドハイライホテル高雄)★★★★★
所在地・概要: 「漢来大飯店」は高雄市中心部(前金区)に位置する地上45階建てのランドマーク的高級ホテルです。
愛河(ラブリバー)沿いにあり、隣接する漢神百貨店とともに高雄の繁華街を代表する存在です。
台湾政府公式の五星級(5つ星)ホテルとして認定されており、豪華な内装と一流のサービスで知られています。
ロビーは天井が高く、金箔をあしらったドーム天井がヨーロッパ風の優雅さを演出しています。
客室数は500室以上と規模も大きく、全室33平米以上というゆとりある広さが確保されています。
館内にはプール、サウナ、ジムなどのレジャー施設に加え、13軒のレストラン&バーを備え、中華や日本食、ビュッフェなど多彩なグルメを堪能できます。
また同じ建物内に高級デパートが入っているため、ショッピングにも便利です。
日本語対応: 日本人利用客が特に多いホテルとして知られ、スタッフによる日本語対応は24時間可能と案内されています。
実際に日本語堪能なスタッフが常勤しており、日本からの初めての旅行者でも言葉の心配なく滞在できると評判です。
フロントでのチェックイン/アウトやコンシェルジュへの問い合わせもスムーズに日本語で対応してもらえるので安心です。
団体利用への対応: 館内には大小様々な宴会場や会議室が完備されており、グループでの朝食会場やミーティングスペースの手配も容易です。
団体チェックイン時には専用カウンター対応やバゲージハンドリングなど手厚いサービスが受けられます。
高雄福華大飯店(ハワードプラザホテル高雄)★★★★★
所在地・概要: 「高雄福華大飯店」、通称ハワードプラザホテル高雄は、新興区の商業ビル街に立地する老舗のデラックスホテルです。
高雄駅や美麗島駅(地下鉄)から車で5分ほどと交通の便が良く、市内随一の六合夜市へも徒歩圏内というロケーションの良さが魅力です。
地上30階建てで、シンプルながら上品なインテリアで統一された客室は約300室以上あります。
開業から年数は経ていますが逐次リニューアルを重ねており、設備は清潔で快適です。
館内には広東料理や飲茶が評判の中華レストランをはじめ、複数のレストランとバーラウンジがあり食事の選択肢も豊富です。
また屋外プールやフィットネスジムも備えており、ビジネス利用だけでなくレジャー滞在にも対応できる充実した施設内容です。
日本語対応: ハワードプラザ高雄は日本人宿泊客の割合が約25%にも及ぶと言われており、日本語対応には定評がありますフ
ロントスタッフには日本語が話せる人員が配置されており、チェックイン時から日本語でスムーズに案内してもらえます。
また館内案内やメニュー類も日本語表記が用意され、日本人ゲストへの配慮が行き届いています。
団体利用への対応: ビジネスイベントから観光ツアーまで幅広く利用されているホテルで、大宴会場や複数の会議室を有しています。
ホテル内レストランに個室を用意してグループ食事会を開催したり、会議室をミーティング用途にレンタルしたりといった対応が可能です。
大型団体の場合でも、経験豊富なスタッフがバス到着時の誘導や部屋割りの事前準備などきめ細かにサポートしてくれます。
エントランスホールは広々としているため団体チェックイン時にもロビーが混雑しすぎない利点があります。
必要に応じて団体専用カウンターを設置することも可能で、スムーズなチェックイン/アウトが実現します。
君鴻國際酒店(85スカイタワーホテル)★★★★★
所在地・概要: 「君鴻國際酒店」は高雄を代表する超高層ビル「85大楼(高雄85ビル)」内にある5つ星ホテルです。
地上85階・高さ378mを誇るこのビルは高雄のランドマークで、ホテルはその39階~70階部分を占めています。
全室が高層階に位置するため、客室からは高雄市街や港の絶景パノラマビューを一望できます。
特に夜景の美しさは格別で、客室から煌めく高雄の夜景を楽しめる点が大きな魅力です。
客室数は約540室と非常に多く、種類もスタンダードからスイートまで多彩です。
館内施設も充実しており、屋内プールやフィットネスセンターのほか、複数のレストランとカフェが営業しています。
ビル内高層部には展望台(予約制の場合あり)もあり、宿泊者でなくとも観光スポットになっています。
交通アクセスは、地下鉄三多商圏駅から徒歩約10分、また高雄国際空港から車で15分程度と良好です。
日本語対応: 日本人スタッフは常駐していないですが、フロントには日本語が話せるスタッフが日中は配置されていることが多く、夜間でも日本語で対応できるスタッフがいれば極力対応してくれます。
館内の案内表示は基本中国語・英語ですが、一部に日本語併記があり、日本からのツアー客受け入れにも慣れています。
団体利用への対応: 85スカイタワーホテルは大規模収容力が強みで、100名を超える大型ツアーやイベントにも対応可能です。
館内には大宴会場や複数の会議室、そしてウェディングも行えるホールがあり、団体でのパーティーやセミナー開催実績も豊富です。
観光ツアーの場合でも、全員が高層階に宿泊できるようフロアをまとめて手配するなど、団体客への配慮がなされています。
寒軒國際大飯店(Han-Hsien International Hotel)★★★★★
所在地・概要: 「寒軒國際大飯店」は苓雅区の高雄市政府(市庁舎)向かいに位置する老舗の高級ホテルです。
地上42階建てで、高雄の中でも歴史あるホテルの一つとして知られ、その名の通り国際級のサービスを提供してきました。
周辺は政府機関やオフィスビルが立ち並ぶエリアですが、観光スポットの新堀江(ショッピング街)や中央公園へも徒歩圏内です。
館内はエレガントな雰囲気でまとめられており、客室は広めでゆったりしています。
全380室以上の部屋タイプにはスーペリアやデラックス、スイートがあり、いずれもシックなインテリアで統一されています。
ホテル1階には世界一のパン職人が営む有名ベーカリー「吳寶春麦方店」が隣接しており、宿泊客にも人気です。
また館内には室内プール、フィットネスクラブ、サウナといったリラクゼーション施設も完備され、長期滞在やビジネス利用にも適しています。
日本語対応: 日本語のできるスタッフが常駐する時間帯は朝7時~夜22時頃までとほぼ網羅されています。
館内の主要案内表示には日本語が併記されている箇所もあり、客室内には日本語のホテル案内冊子や高雄市内マップが備え付けられています。
団体利用への対応: 高雄市政府に近い立地から、国際会議や政府関連の大型イベントでも利用されるホテルです。
そのため、大宴会場や多目的ホールを有し、音響設備なども整っています。
ビジネス団体で会議室を使う場合も、プロジェクターや通訳ブース等の貸出設備が充実しており、高雄では国際会議対応型のホテルとして定評があります。
翰品酒店高雄(シャトー・デ・シン高雄)★★★★
所在地・概要: 「翰品酒店高雄」(Chateau de Chine Hotel Kaohsiung)は、高雄市塩埕区(エンチョン、旧市街エリア)にあるスタイリッシュな4つ星ホテルです。
MRT塩埕埔駅から徒歩3分という好立地で、人気観光地の駁二芸術特区や愛河にも歩いて行ける便利な場所にあります。2011年に全館リニューアルオープンした比較的新しいホテルで、館内は現代的なデザインとレトロな台湾文化が融合したお洒落な空間です。
外観は日本人建築家・山根格氏が手がけており、周囲の街並みに溶け込みつつも洗練された雰囲気を醸し出しています。
客室は約150室で、シンプルながら機能的な造り。
館内には港式飲茶レストラン、日本食レストラン、ビュッフェレストランが揃い、宿泊者以外にも地元客で賑わうほど評判です。
特に7階のVIPラウンジでは毎日夕方に宿泊者向けのハッピーアワー(ビールなど無料提供)が開催されており、サービスの充実ぶりが光ります。
日本語対応: 翰品酒店高雄は台湾のホテルチェーン「雲朗観光グループ」に属し、日本人客の誘致にも積極的です。
常時日本語を話せるスタッフがいるわけではありませんが、基本的なやり取りであれば日本語または筆談で対応してくれます。
館内案内や非常口表示などに日本語表記が併記されているほか、日本語の観光案内パンフレットもフロントに用意されています。
また、館内の日本食レストラン「品日料」には日本語メニューがあり、日本語のできるスタッフが配置されているため食事面でも安心です。
総じてスタッフの日本人対応経験が豊富で、言語面の不安は小さいと言えるでしょう。
団体利用への対応: 館内に中規模の会議室があり、30~40名収容のミーティングやセミナーに利用できます。
また、館内レストランで団体予約を受け入れた実績もあり、朝食会場を団体席でまとめてもらうことも可能です。
スタッフも親切でアットホームな規模ゆえ、小回りの利いたサービスが受けられる点は大規模ホテルにはない強みです。
以上、高雄市内で日本人の団体旅行に適したホテル5軒を、高級クラスからお手頃クラスまでご紹介しました。
高雄にはこの他にも2021年開業の高雄マリオットやインターコンチネンタルといった新しい五つ星ホテル、あるいは地元資本の個性的なホテルが続々と登場しています。